ピノキオ歌

学生時代、私は大学近くの喫茶店ピノキオ」の常連でした。ピノキオには自由ノートがおいてあり、誰でも書いたり読んだりできました。そのノートで「いろは歌」の別バージョンを作れ、というお題が出されました。私も参加し、相当の自信作を得ました。 『大好きな女の子に告白したものの失恋した青年の涙をそぼふる雨に喩え、そんなどんよりした雨模様から逃れてピノキオに雨宿りする』という主題でした。青年期特有の青臭い詩情があるでしょう?

肝心のその歌は散逸しています。作者の私も思い出せません。喫茶店が閉じてしまい、そのノートは、やはり常連であった歯医者さん志望の漫画研究会所属のコスモパンダ氏が引き取ったそうです。あぁ!