マルコ・マタイ・ルカの3福音書を普通に読むと?

ところが。イエスの復活について記してある聖書の大事な部分、マルコ福音書、マタイ福音書、ルカ福音書を精読すると、イエスの復活は2日後なんですよ。ええええええとか思うクリスチャンがいたとしたらもう一回福音書を読んでいただきたいです。要するに勘定があわないのです。イエス磔刑後、いったん墓にいれられて、さらに日曜日の午前中、それも朝早くに弟子達が墓にいくと既にモヌケの空であったことが上の3福音書に書かれています。金曜日午後3時に死んだイエスが日曜日の朝には復活してどこかに行ってしまっています。2名の御使い達(=天使)が「生きているから墓を探してもいるわけないじゃん」と弟子達に教えてさえいます。
確認しておきましょう。弟子達が墓を確認しに行ったのは、安息日があけて即の朝です。ユダヤ地方の当時の(今もそうですが)安息日といったら土曜日なのですよ。この日は仕事しちゃいけんです、はい。なぜなら、日曜日に世界の創造がはじまって6日間で創造が完了し、土曜日に神は休まれたからです。モーセも土曜日は休めと申しております。宗教的な行事であるならばなおさらです。お墓でなにかしようと安息日に思っては絶対にいけない。従って、イエスの墓に弟子達が向かったのは日曜であり、聖書はこのことを言明しています。
このように、普通に聖書を読むと、木曜日に最後の晩餐。金曜日に磔刑。復活は日曜日の早朝以前です。植木算を使うまでもありませんね?金曜日にいったん死んだイエスは二日後に復活しちゃっているのです。これを三日後であると強弁したいならば、金曜日の翌日の土曜日を二日後と言うのと同じことになります。そうでなければ日曜日は三日後になりません。同じ論法で強弁するならば、金曜日の一日後が金曜日です。こんな変なことはありません。マルコ・マタイ・ルカの各福音書による通説はどこか間違っているのです。ちなみに同じ脈絡においてもうひとつのヨハネ福音書もほとんど同罪です。間違っているのです。いえ、逆に福音書が正しいとするのであるならば、3日後の復活というよく言われるテーゼが間違っていることになります。既に述べたようにイエス自身が3日後の復活について預言していますからどうしてもハズせない。どうしたものか…