素晴らしい回答

あぜんとすることがあります。これが回答なのでしょう。実に素晴らしい。
実は現代の聖書・福音書の前にはギリシャ語のマタイ福音書がありました。このギリシャ語版のマタイ福音書において、イエス磔刑後の「安息日」が複数形で書かれているのです。これが回答です。忘れ去られた答えなのです。「安息日」は土曜日だけを意味しているのではなかったのですね。金曜日も安息日だったのです。それはなにゆえか?実は、金曜日は過越しの祭りの日だったのです。年に一回の大事な日でして、通常の土曜日同様、その日は仕事をしてはいけない日なのですよ。たとえ偉大なる師、イエスがとりあえずお墓の下にいたとしても、弟子達はその信仰のゆえ、なにも手出しができなかった。事実、安息日終了の土曜日の夕刻(当時も今もユダヤ暦では一日の始まりは夕刻です)イエスに付き従ってきた女性達はようやく死体をくるむ香油を買い求めることが出来ました。宗教的禁忌に抵触しない最初の機会を得てイエス本葬の準備をし、日曜日の朝に墓にいったこととなります。なお、イエス磔刑は午後3時でしたが、まもなく【安息日のはじまる】夕刻であり、取り急ぎイエスを十字架からおろし、仮葬状態において墓にいれたとされています。このへんの事情は聖書に詳しいです。ではカレンダーを書いてみますね。

水曜日の夕刻:最後の晩餐
木曜日(我々の感覚でいうと水曜の夜半):イエス逮捕・裁判
木曜日午後三時:イエス、十字架上でいったん絶命。
木曜日夕刻まで:あわてて十字架からおろす。とりあえずアリマタヤのヨセフが手配した真新しいヨセフ一族の
ための墓にイエスの遺体を格納。
金曜日はじまり(我々の感覚では木曜の夜):イエス、墓の下。この日、過越しの日。安息日
土曜日はじまり(我々の感覚では金曜日の夜から):イエス、やはり墓の下。安息日
日曜日はじまり(我々の感覚では土曜の夕方を過ぎ、夜):イエスの親族達、本葬の準備を始める。一日がかりの大掛かりのものであるとされる。
日曜の朝もしくは、午前中早い時間:本葬にむけて墓をみにいったらイエスの遺体がないことが露呈。

以上でわかる通り、イエスはキッチリ3日後に復活となっています。