HTTP応答ヘッダのLinkヘッダフィールドでブラウザにStyleSheetを喰わせる

この項目は、Linkヘッダフィールドに関する定めがあるバージョンのHTTP規定に適合するユーザエージェントにのみ適用される。[RFC2616]が定める HTTP 1.1 にはLinkヘッダフィールドが含まれていないので注意されたい(RFC2616の19.6.3参照)。

Webサーバの管理者は、同一グループのページ群について、ある1つのスタイルシートが適用されるようにサーバを設定すると便利であると考える場合もあろう。HTTPのLinkヘッダは、同じ内容の属性と値を持つLINK要素と、等しい効果を持っている。複数のLinkヘッダは、同じ順序で並ぶ複数の LINK要素に対応する。例えば、次のLinkヘッダは:

Link: <http://www.acme.com/corporate.css>; REL=stylesheet

下記のLINK要素に対応する。

<LINK rel="stylesheet" href="http://www.acme.com/corporate.css">

ええと(汗)…どんなブラウザがこれ、まともに実装しているのでしょうかねぇ…確か Firefox は対応しているかと記憶しているのですが IE とかは?…いえ、いわゆるCSSXSS関連でチョット気になっただけです。自分でCGIを作る実力がないので、日記に書いておくだけにします。

場合によっては、スタイルシートが、その文書にとって外部的な手段で、XML文書とリンクされることがある。たとえば、初期バージョンのHTTP[RFC2068] (section 19.6.2.4) は、Link ヘッダという手段でスタイルシートXML文書に結びつけることを認めていた。文書にとって外部的に規定されているスタイルシートへのリンクはどれも、xml-stylesheet 処理命令で指定されたリンクよりも前に出現するものとみなされる。これは、HTML 4.0 (section 14.6 を見よ。)と同じである。

RFC2068はRFC2616にとってかわられているんでしたっけ…


20060403追記:

ばけらさんが速攻で作って下さいました♪

  • http://bakera.jp/bug/link-field.aspx
結果 on Windows XP sp2
IE6sp2 スタイル読まない
IE7 スタイル読まない (ベータでは。id:sendさん調べ)
Firefox スタイル読む
Netscape7 スタイル読む
Opera8.52 スタイル読まない
Opera9 スタイル読む

ばけらさん、たいへんありがとうございました。

20060403追記:終わり


20060405追記

RFC2616 で削除されたにもかかわらず、FirefoxNetscape など で Link ヘッダフィールドが有効になっている理由らしきものをみつけましたので引用いたします。

Link:ヘッダのフォーマットは、 RFC 2068 の 19.6.2.4 節で説明されています。(注意: 改訂版の標準 RFC 2616 には Link: ヘッダについての記述が無いため、ここではわざと改訂前の HTTP/1.1 仕様書を参照しています。 Link: ヘッダは、改訂版の標準には無いものの、実際には現在もサーバでの CSS スタイルシートの指定で使われています。そのため、我々はこの機能をここでも使うことにしました。)

追記終わる


眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く

ブックカバーの画像::眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く

カンブリア紀における生物の種の大爆発といいますか大進化については、従来、謎だと言われてきました。とりわけ、反進化論を唱える宗教的な偽装科学の主張では、ダーウィンの進化論ではカンブリア紀の大進化を説明できない、神による創世記の記述のほうがより科学的であるといった主張さえ提唱されています。実際、ダーウィン自ら、カンブリア紀は謎であると述懐していますが、科学者ならば当然でしょう。科学は限界を認め、次代に託すからです。

DNAやRNAレベルでは進化はランダムに発生していて、特定の目的をもった進化は起きていない、というのが現代の進化論です。これを進化の中立説と呼びまして、生物学の基本になっています。進化は徐々にDNAやRNAレベルで発生していますから(漸進説)、突如として、ある一定の狭い時間帯に、進化が加速することはありえない、という意見もあります。しかしながらこと化石を見る限りにおいて、カンブリア紀においては、進化が急激に加速しているように見えます。(ちなみに聞くところによれば、生物の外形的な、形態的な変化は、一種の相転移によるもので、ある程度のDNA,RNAレベルの線形な変異の蓄積により、非線形な発現が起きるというのが生物学の基本テーゼのようです。まぁそりゃそうでしょうねぇ。ですが、それでもカンブリア紀の種の大爆発には頭をかかえるわけです。)

このへんの理解において比較的にわかりやすい記述をみつけましたので、謹んで引用させて頂きます。

コラム:カンブリア・ビッグバン

カンブリア大爆発とも呼ばれます。先カンブリア紀の終わり(約6億年前)に最初の多細胞生物があらわれ(異論もあるが)、カンブリア紀(5億数千億年前)の1000万年という地球史からみて極めて短い間に突如として、今日見られる生物の「門」が出そろった現象をさします。「門」とは生物分類の階級の一つで、扁形動物門、節足動物門などと使います。そして、このカンブリア紀の爆発以降に進化したとみられる動物の門はたった一つといわれ(苔虫動物門)、地球の仲間は、このカンブリア紀に一気にそろったようなのです。地球は、30億年もの長い年月を単細胞生物、ラン藻などの微生物、約9億年前からはカイメンの祖先も加わり、これらの生物と共に暮らす星であったのが、突然6億年ほど前になって高等な基本体制をもつ生物が棲むようになったことが明らかになりました。

このことは、地球史46億年を1年に見立てると、11月の下旬になった頃に、多細胞生物が突如出そろうといった様に見えます。一方、2億5000万年前に起きたペルム紀の絶滅の時は既存種の90%が死に絶え、生きのびた種にとって「進化の新天地」が開けたはずなのですが、その際には、新しい「門」が進化することはありませんでした。

動物のボディ・プランのほとんどがカンブリア紀に一気に完成したのでありこの原因はいまだ不明といえるでしょう。

こうした生物の躍進が、共生説や隕石などを第一原因としてなされていることを冷静に見れば、大進化は、漸進的な自然選択では説明がつかないように見えます。ガラパゴス諸島(;フィンチ類の分化)や、東アフリカのビクトリア湖(;シクリッド類(カワスズメ科の魚)の分化)のような隔離された、地球から見れば針の先の時空間で起きたことでもって、地球生命史を読み解くには無理があるのではないでしょうか。

生命史はこのように突然の変容をみせ、なにがしかの莫大なエネルギーの流入を考えざるを得ないと思います。約6億年ほど前に一体何が起こったのでしょうか。漸進説では説明のつかないのが、巨視的な地球の進化の実状のようです。進化論を認めようとはしなかったキュビエの、「なぜ現在と過去の間をつなぐ中間的な種が見つからないのか。」という問いかけもうなずける部分があるのです。S.J.グールドの断続平衡説(区切り平行説)も、今西仮説も、進化は漸進説ではなく、非線形に飛躍することを示している。

進化における、飛躍の原因究明は、次世代の進化思想に不可欠な課題です。

長い引用になりましたが、よくまとまっていましたのでお許し下さいませ。

さて、アンドリュー・パーカーは、「眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く」という書物をものしました。これが最近のいろいろな人の書評によれば大人気のようです。死ぬほど面白いらしいです。

出版社/著者からの内容紹介

進化論の祖ダーウィンが終生悩んだ謎が二つある。

一つは、なぜカンブリア紀以前の地層から化石が見つからないのか? もう一つは、眼という「完璧にして複雑な器官」が進化によって説明できるのか? 本書によって、この二つの問いがふいにつながり、眼の誕生がもたらした壮大な進化ドラマが見えてきた。

5億4300万年前、カンブリア紀の始まりと同時に、生物は突如、爆発的に進化した。カンブリア紀の爆発として知られるこの急激な進化は、なぜ起こったのか?

その謎に挑んだ若き研究者は、もともと貝虫類というミジンコなどの仲間を研究していた。ある日、貝虫がきらりと光る。その光に魅せられ、生物の体色研究にのめりこんだ彼は、バージェス動物の体色を現代に甦らせ、ついにカンブリア紀の爆発の謎にたどりつく。

カギを握るのは「光」。光は生物進化にいかなる影響をもたらしたのか?

地球最初の眼が見た光景とは? そして生物学、地質学、光学、化学などの最新の成果から見出した「光スイッチ説」とは? 画期的アプローチで生命史の大問題に挑む。まさに目からウロコの興奮と驚き、生命進化の奥深さを実感する書だ。

内容(「BOOK」データベースより)

ダーウィン、グールドをも悩ませた爆発的進化の原因とは?5億4300万年前、生命最初の「眼」がすべてを変えた。生物はなぜ、突然、爆発的に進化したのか?そのカギをにぎる「光スイッチ」とは―。生命史最大の謎に迫る、驚きの新仮説。

ええと。たったの600万年ですね、これらのことが起きた期間は。

もうね。たまんないっすよ。超おもしろげ。おこづかいためなくちゃ。ワクワク。インターネットでいろんな人の感想読むと、やっぱり超おもしろげです。だはは♪楽しみ楽しみ♪

いわゆる猿と人類とのあいだのミッシングリンクなんてちいせぇちいせぇ♪人類進化は700万年ぐらいっすよ、負けてますよ、明らかに。

う。胎生状態において最初に眼球が出来上がることを思い出しましたよ。不思議だったんですよね。胎児の進化は生物の進化と同相なのでしたよねぇ。そうかぁ、人間の胎児のめんたまぁ出来るんは、カンブリアの記憶かぁ。やっと長年の謎が解けたぁ、満足。

ミジンコ研究家として有名なジャズプレーヤー坂田明の「ミジンコ 静かなる宇宙(MIJINKO, A Silent Microcosm)」でも聞きながら、我が内なる宇宙に思いを馳せることとしましょうか。なんて贅沢な一瞬でしょう。