条件付確率敗れたり????

id:smoking186さんのブックマーク(20100915)経由で以下の記事を拝見。

くだんの二重スリット実験というのは実は異なる二つの系に対する測定過程(p1,p2の組とp3)なのであって、このふたつの実験をごちゃまぜにして統一的に条件付確率を理解しようとしているところに問題があるかと思われます。
条件付確率を大概の人は古典論理で考えているわけで、対して、二重スリット実験(ともに通過させた場合)を取り扱うことはすなわち、量子論理で捉えるべきことがら。そこを踏まえて条件付確率を考えなければいけないはずです。難しいことですよね。
量子論理では、一般的には分配則が通用しません。一般論では、全事象を、スリット1通過事象とスリット2通過事象とに分配できません。こうした状況で古典論理にもとづいた条件付確率についての知見を無理にあてはめることは出来ないことは当然です。
こうしたミクロな量子の世界の事情とマクロな経済の世界の事情とをあえて混同してもはじまりません。この意味で、たぶん、ゲルマンさんの言っていることは脇道にそれているとおもわれます。