日経サイエンス2009年9月号にサイドチャネル攻撃についての良いまとめの記事がありました

セキュリティに興味がある皆様、ぜひお読みください。コンピュータネットワーク世界が成立する前の古い時代からのサイドチャネル攻撃の事例など歴史も学べて非常に面白いです。 最新のテクノロジーではどこまで可能なのかについても。 すでに重要インフラについては防御戦が始まっていることについても。

戦争。塹壕。工兵隊が有線を地中に這わせ情報将校が電話で連絡を取り合い戦術をやりとりする。敵方工作員が遠隔から地中に電極を突き刺し通信を傍受する。

オフィスビルに向かいあうもうひとつのビル。スパイはそのビルから超高解像度の望遠鏡でガラス窓越しにあなたの瞳に反射する光の影を盗み出す。あなたはディスプレイをみつめていた…

サイドチャネル攻撃の怖いところは、攻撃を受けている最中でもその痕跡を見出しえないというところにある。ログからの発見などできないのだ、基本的に。