ホゲ・フガと穴を開けること雑考

ジャーゴンhogeとかfugaとかをコードの中に埋め込んだりしますよね? 金床さんの「ウェブアプリケーション・セキュリティ」とかいう著書でもふんだんに使っていました。なんとなく楽しい表記です。このhogeなりfugaなりは、たぶん、fooとかbarとかの代用物だとは思うんですが、この表現を思いついた最初の日本人はとてもエライとか思います。

さて。一部九州地方にある方言で「ほがす(他動詞)」「ほげる(自動詞)」という言葉があります。意味合いとしては、穴を開ける、穴が開いているといったものです。私見ですがいわゆる標準語では恐らく「穿つ(うがつ)」に対応するものなのでしょう。ウガツは、日本の古い言葉において推定される「フガス」ないし「ホガス」あたりから、頭の「H」の子音が脱落したものと考えても良いのではと思うのです。その古い言葉が九州に残っていると考えているわけです。

現代沖縄方言では、「フガスン(ほがす)」「フギユン(ほげる)」という単語がありますが、意味は九州のものと正確に対応しています。言語学者さんたちは沖縄方言を古い日本語の化石として考えていますので面白いですね。

なので、ホゲとかフガとか言う人たちは古代から血脈で伝わる日本人のしての無意識化において、穴を開ける操作をイメージしています。金床さんのように・・・(この段落は嘘)