中越沖地震は人災か

中越沖地震は人災だって?

中越沖地震と、その以前にあった中越地震、このふたつの震災が人災ではなかっただろうかという提起がある。
カニズムはこうだ。中越沖地震中越地震のそれぞれの震源地を結んだ丁度中央に、わが国のほこる温暖化対策のための施設、二酸化炭素に高圧をかけて地中に封じ込める設備がある。注入された二酸化炭素が地中の地下水を圧迫し、周囲の地殻に追い出してしまい、それが引き金となってふたつの巨大地震を発生させたというのだ。
この仮説は新潟県で販売されている雑誌、「財界にいがた」で3ヶ月にわたって報道され、しかも国会審議でも取り上げられたという。とりあえず二酸化炭素の注入はやめてもらえないかと。
※このまま注入を続けると今度は長岡方面を震源とする第三の中越地震が発生するかもという予測もある。

仮説の根拠

この仮説には大きく分けてふたつの根拠があるようだ。

  1. 実際に海外では、地中に水を注入する設備によって震災が起こることが論議され、たとえばアメリカの一部の州ではこれを法的に禁止している
  2. 特殊な環境の下では、地殻に圧力がかかった水を起源とする水素が核融合を起こすので通常の地震のエネルギーとは別起源のエネルギーで地震が発生することになる
上記のうち、ふたつめの根拠には私は頭をかしげてしまった。これはありえなさそうだと。仮説を主張している者の意見をたどっていくと、どうやらこの核融合、正統のシュレーディンガー方程式からは導き出されず、修正したシュレーディンガー方程式から導出されるようだ。量子力学の根本たる方程式の修正は畑違いの化学者が提起しているものとのこと。たとえば、水素の電子の基底の軌道よりも内側に、特殊な環境では別の軌道が存在し、それがキッカケで、電子と陽子とか素粒子として互いに反応して中性子となるような、そんなイメージが含まれるという。これでは核融合は確かにおこりかねない。この修正方程式が正しいとするならばだ。
…でもトンデモ科学じゃね?
というのが私のすなおな感触だ。

それでも怖い

さて、上記のうち、ふたつめの根拠には反対する私だが、ひとつめの根拠には、とりあえず賛成しておきたい。つまらない話かもしれないし非科学的と笑われそうだが、ヒビだらけの日本列島でやたらに高圧下でいろんなものを注入するのは確かにいただけない感じがするからだ。まさか実験をくりかえして地震をなんども引き起こすわけにもいかず、科学としてはまっとうな検証手段をもちえないのだが、怖いものは怖い。海外で禁止されている実績もあるのだからとりあえず論議を待ちたいし、それまでは、二酸化炭素の注入をやめてほしいのだ。

あとがき

地球温暖化対策として二酸化炭素の地殻への封入って、そもそもなにか卑怯くさい感触があったので、上の方に書いた昆布のハナシのついでに日記に書いてみるテスト。ま、あまり良いコンテンツではないのはいつもどおりのことなんだけど。