気候制御の曙?


新日鉄、鉄鋼スラグでコンブを再生

新日本製鉄は製鉄副産物の鉄鋼スラグを活用したコンブの再生事業に乗り出す。鉄鋼スラグなどを海底に設置し、鉄分などの栄養で海藻を育てる仕組み。自治体との実験で効果が得られたため、スラグ製品の有料販売を開始。海藻減少に悩む自治体に製品を供給し、副産物の有効利用と環境再生の両立を狙う。

鉄鋼の製造工程では鉄分以外の残りかすがスラグとして発生する。今回は鉄鋼スラグと発酵した木材チップを混ぜた製品を海藻再生用に販売する。(14日 13:59)

富栄養な海洋域なのに植物プランクトンがいない、あるいは、栄養が少ないのに植物プランクトンが多く発生している海洋域、これらを比べるとわかることがある。それは、前者においては、水中に溶けた鉄分が不足しているということなのだ。

聞くところによると、この点に注目して地球温暖化に対抗しようとする国際的な動きがあるらしい。注目したい。植物プランクトンの沈降により炭酸ガスの固定化をはかるのだ。全作業に必要な鉄分は競技用プール1杯ぶんぐらいだろうという。

スラグの話が出ていたのでついでに思い出したことをメモ。気候制御にもつながる壮大なお話だけど、現代の技術でも簡単に手が出そうな。暴走すると氷河期が来そうで怖いけれど地球温暖化に対抗するための最終的な手段としての選択肢のひとつではないだろうか…