量子力学の解釈について

コペンハーゲン解釈多世界解釈も私には腑に落ちません。ボームの非局所的決定論解釈は絶対に相対論と相性が悪いのでこれもまた残念です。

昨夜電撃的に、壊れた私のドタマに別個の解釈のアイデアがひらめいたので記念に書いておきたく思います。名づけて「ザッピング解釈」です。名前を付けた時点で大方、内容がわかってしまうかもしれません。

多世界解釈での個々の世界をテレビのチャンネルでの放送とみなし、視聴者が(つまり真のひとつの世界が)、ザッピングして視聴している、という解釈。

ザッピングという単語はどれほど一般的なのかわかりませんので、以下に。

http://www.sophia-it.com/content/%E3%82%B6%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B0

このザッピング解釈は、多世界解釈コペンハーゲン解釈に対する優位点を保存しつつ、この宇宙がたったひとつの世界であることを主張するものです。優位点については、たとえば、すべての量子的粒子の軌跡は≪観測する前から≫決定されている、という点など。観測する前の物理量の不可知論に陥らないのですね。

ザッピングにあたっては、量子的粒子の軌跡の集合を考えておいて、刻一刻、選択公理でもって軌跡のその集合から要素を選ぶ、そしてその選択は、時間について追跡すると全体として、確率過程になっている、と言えるでしょう。

ネルソンの確率力学・保江の確率変分による最小作用の原理、を多世界解釈風に味付けしたような感じですね。

多分ザッピング解釈は誰もしていないと思うので記念に。

個人的にはスッキリしたんだけれど、ナオカツコレは、暫定的な解釈であることは間違いありません(キッパリ)

・・・ザッピング解釈から直感的にすぐわかる点で面白いのは、二重スリットの場合、量子的粒子は、かならず、片一方の穴を通過することが帰結されるというところですね。しかもこれ、ネルソンの確率力学・保江の確率変分による最小作用の原理から出てくる(直感的にはわかりづらい)実験的な帰結を、きわめて明瞭に支持しています。

まぁ記念に。

・・・残念なことに神はサイコロを振るのでした。アーメン。そして観測する前から物理量はしっかりと存在しています。