ジャン・ラディックのメタ相対論

ジャン・ラディックは、以下の公準を立てます。

  1. 時空は均一である
  2. 空間は等方である
  3. 複数の慣性系において物理学の法則は互いに等しい仕方で記述される
  4. 因果律が保障される

これらの公準からだけで、ラディックは、相対速度に限界があることを示しました。 そしてその最大速度を含んだローレンツ変換も。非常に面白いことですが、マクスウェルの電磁気学を利用していないのです。実験によって、最大の速度は、電磁気学における光速度であることが、たまたまわかるという仕組み。

反相対論者にとっては、頭の痛い論証ですね。

この主のメタな物理学手法は教育的にとっても有意義であると思いますがいかがでしょうか。

ちなみに、メタ電磁気学という書物があって、こちらもスーパー面白いです。リンクしませんがすみません。