ファイナルアンサー・クイズミリオネア風(その2)

先日の問題について、続きです。

「両方の箱に褒美の金がはいっている。お前はどちらかひとつだけを選べるぞ。選んだ箱の中のお金をあげよう。言っておくが片方の箱には、もう片方の箱の2倍のお金がはいっている。さぁ、選べ。」

イロイロと考え込みましたけれど、これ、数学的に解ける問題ではなさそうですね。 問題として不備なんでしょう、恐らく。 何をもってして満足すべきかという目標としてのゲインラインの評価を与えられないと、解が出ないような気がしてきました。

問題を書き換えて変形してみます。

「両方の箱に褒美の金がはいっている。お前はどちらかひとつだけを選べるぞ。選んだ箱の中のお金をあげよう。言っておくが片方の箱には、もう片方の箱の【20000】倍のお金がはいっている。さぁ、選べ。」

2万倍です♪ で、箱をおずおずと選んで、100万円が出てきたとしましょう。 ビンボーな人は、100万円で満足するかもしれません。だって、もう片方の箱を選んだときに間違えれば50円しかはいっていないことになりますから、恐ろしくて駄目かもです。当たれば、100万円×2万 だけ報酬があるのですが、ビンボー人はそんな夢なんていらないと思うかもしれません。 一方、超お金持ちは、100万円ぽっち捨てても構わないから、200億円へのチャレンジを選ぶかもしれません。 これらのことを考えますと、何をもってして「良い選択をした」ことになるのか、あらかじめ覚悟を決めておかないと、箱の選択は出来ないことになります。

2万倍でも2倍でも問題の本質は同じでしょうから、問題に不備があると考えたほうが良さそうです。 なお、金額の大小に関わらず、少しでも多い金額が欲しいだけだと考えますと、最初の箱で満足すべきか別の箱に変えるべきかについては、報酬が同じ期待値しか与えられないと考えられますから、「まぁお好きに」という解になることでしょう。