聖書は一字一句間違いないのだ

聖書が一字一句間違いないのだというゴリゴリに固い信仰を持つキリスト教徒がいらっしゃいます。そうでない信徒もおおぜいいらっしゃいます。聖書が一字一句間違いないのだという意見の主要たる勢力は今、アメリカにいる根本主義者達です。原理主義と言わないように。同じようなものですけれど。この根本主義者達は、アメリカがイラクに侵攻することを当然の聖戦であると信じています。ブッシュ大統領はその勢力を支持基盤としています。聖書が一字一句間違いないのだという勢力にとっては、旧約聖書もまた、一字一句間違いないのだというのが信仰の絶対的な基準です。旧約聖書においては、神に敵対する民族は皆殺しオーケーとされています。根本主義者達もまた、その立場です。歴史上の十字軍は肯定されなければいけません。その実態がイスラム圏に対する侵略であり富の収奪であったとしてもです。十字軍当時、イエスラム圏は世界で一番裕福だったのです。商業・交易に支えられていたからですね。それが証拠に。私達が使っている数字の文字はアラビア数字と名前が付けられています。蛮族であったヨーロッパ人はイスラム商業帝国から文化を輸入していたのでした。いわば十字軍は蛮族による経済侵略戦争だったのでした。そして現代。アメリカ帝国主義は、あらたなる十字軍を編成しました。これはブッシュ愚昧大統領の言明通りの表現です。日本も大賛成して加担しています。未だに理屈がよくわかりませんがイラクでは自衛隊の空軍が今もって兵站輸送に尽力しています。国は違いますがゴラン高原にも自衛隊によるPKOが駐留しています。ヒズボラのロケット弾が飛んでくる状況が発生してもしかたがありませんね。シリア参戦は目前ですから。もしかしたらイスラエルによる爆撃が、我ら自衛隊の宿営に落とされるかもですね。なにせ、イスラエル空軍は優秀ですから、つい最近も国連から派遣されている皆さんを大勢爆撃しています。国連が一生懸命連絡して空爆ヤメレと言ったのに、ぜんぜんやめなかったことがわかっています。本当に馬鹿げています。ブッシュが戦争を後押ししなければもう少しなんとかなりそうなものですけれど・・・
根本主義者達が聖戦を叫んでいますが、彼らは、自称根本主義であり自称信仰を忠実に守っているかのようにみせていますけれど、イエス・キリストの精神をひとかけらも持ち合わせていません。イエスが今この瞬間に再臨なさったら真っ先に根本主義者達は雷に打たれて絶命することでしょう。もっとも、イエスの再臨など、私は期待したことがありませんけれども。あくまで皮肉です。念の為に明言します。私はムスリムでもありません。最大にして最後の預言者ムハンマドは戦争で布教をしました。そんな奴の言うこと信じられるわけがありません。ちなみに剣かコーランかという有名な戦略について世界史で学びましたが、南米のとある部族では、片手に剣、片手に聖書をもった白人が我々を苦しめる、、といった悲しみに満ちた踊りが伝えられています。日本だって自慢できません。大東亜の戦争は聖戦でした。実際には侵略戦争です。