聖木曜日の謎

ゴルゴ13という架空のスナイパーがいます。不吉な奴だぜ?というネーミングです。「13日の金曜日恐怖症(paraskavedekatriaphobia)」に悩む人が全米だけでおよそ1700万〜2100万人はいると推測されています。イエス・キリスト13日の金曜日ゴルゴダの丘磔刑にあったとされるからですね。以来、西欧では13日の金曜日は不吉な日であるとされました。ちなみに13日はユダヤ暦でして、この時点で既に欧米諸国の使っている暦日と日がずれているはずです。ひょっとしたら迷信でもってなんとなく13日が怖いなぁと思っているかもしれません。ホテルの客室のナンバーで13周辺がないほど徹底して嫌われているわけですが頼りになりません。もっと言えば、ゴルゴ13という名前の13はちっとも不吉でなくて、それどころか、処刑地ゴルゴダのゴルゴの不吉度と磔刑の日の13という数の不吉度がアンマッチしていて滑稽なのかもしれません。気になる人は西暦30年がユダヤ暦において何年であり、その年のカレンダーにおいて磔刑の日が何日の何曜日であったのかを詳しく調べることが可能かもしれません。え?私?そんなの調べるほど能力もなし、資料入手もなかなかヘタレな状況です。あくまでひょっとして13って不吉ではないかもって思っただけです。たとえ迷信にしても論拠不明といいますか。でもですね。曜日に関してですね。簡単に入手できる一級品の資料があるのですよ。いわずとしれた聖書です。金曜日は本当に不吉だったのかぐらいはわかるかもしれません。
この書き込みのタイトルは「聖木曜日の謎」になっています。金曜日が迷信上ヤバいのですが、その前日はとっても聖なる曜日なんですね。少なくとも宗教的な慣習上そうされています。これ、最後の晩餐のあった日の曜日なんです。イエス磔刑にあった日の前日に弟子達と最後の晩餐をしたのですがその日が木曜日・・・だとされています。晩餐においてイスカリオテのユダが裏切り者であると看破され、ユダがその足でイエスの所在地を密告し、速攻、ローマ軍の歩兵連隊その数100名以上が逮捕しに来て、即裁判、即死刑確定、即、磔刑になったのです。磔刑は金曜日とされています。ですがこの曜日は真実ではないかもしれません。過去数え切れないほどの世代が木曜日の聖なる晩餐を思い描きつつ夕食をしてきたことを思えばとても苦痛なのですけれど、あえて申し上げます。これ、どうやら水曜日の間違いっぽいのですよ。ええええええ?って多くの日本人は驚きませんね。私は驚きますが。聖木曜日は聖水曜日の間違いであって、とうぜん、13日の金曜日は・・・ちなみに正統派の聖書学者の多数派は14日の金曜日がイエス処刑の日だと言明していることを補足しておきます。本稿では、13日か14日かは論及しません。曜日だけについて考えることとします。題して聖木曜日の謎。といいますか書き始めてから2時間たってネムイです。どうしたら良いでしょう(苦笑)
少なくとも13日の金曜日が怖いよ症候群の人はその恐怖がニセモノの迷信(ホントは14日だよ)によってひきおこされていることを自覚して頂ければよいですし、ホテル建設業者さんは、13号室の替わりに14号室をなくしたらよかろうかと思います。私の論点はさらに過激で、磔刑は金曜日でなくて木曜日であると主張するものです。聖水曜日学説。