くいず1の回答例

表記方法

A、B,C,D,Eの5枚からニセコインを見つけます。

天秤にかけることを、【左::右】のように書きます。たとえば、A,Bを左に、C,Dを右にかけてはかることを【A,B::C、D】と書きます。

既に本物であることがわかっているコインを、Hと書きます。

回答例その1(概略)

回答例その1は、今朝夢で見たものです。出題時には思いついていませんでした。この回答は判りやすいと思います。

まず、【H,H,H::A,B,C】とします。結果により分岐します。え?Hって何?500円玉ですので世の中に多量にありますので借りてくるなり自分のサイフから取り出すなりということになります。ごめんなさい。でも禁止されてはいませんので許してください。

【H,H,H::A,B,C】が釣り合えば、D、Eのどちらかがニセコインです。【H、D】にて結論が得られます。

【H,H,H::A,B,C】が釣り合わなければ、A,B,Cが、重いか、軽いか、になるでしょう。従って、ニセコインが重いのか軽いのかはこの時点で判明します。【A::B】にてニセものが判明するでしょう。

回答例その2(概略)

【H,A::B,C】にて初回計量します。結果により分岐します。

【H,A::B,C】が釣り合えば、D、Eのどちらかがニセコインです。【H、D】にて結論が得られます。

【H,A::B,C】が釣り合わなければ、【B、C】の計量にて、ニセコインが判明します。【B、C】が釣り合えば、ニセコインはAとなります。【B,C】が釣り合わないとしましょう。初回の計量にて、B,Cは、H,Aに比べて重かったとすると、B,Cのうち、重いほうがニセコインです。同様に、初回の計量にて、B,Cは、H,Aに比べて軽かったとすると、B,Cのうち、軽いほうがニセコインです。

雑記

実は、「13枚のコインの中から重さの異なるニセコインを1枚判別したい、但し計量は3回まで。」という拡張した問題が考えられます。この問題を私は最初に考えたのでした。但し、本物のコインをどこからか借りてきて良い、というルールです。もしも、借りてきてはいけないルールですと、3回の計量で判別可能なコインの枚数の上限は12枚であることでしょう。借りてきてはいけないルールで12枚中から1枚判別する問題は、中学校のときに数学の授業で取り扱われました。他クラスに比べ進度進みすぎ調整の意図だったかと思います。この問題の解答例は本質的に異なる方法が3通り程あったかと記憶に残っています。そのうちひとつは私の解でしたので鮮明に覚えているのですが、残りの2回答のついては復元できません。当時かなり鮮やかなような気がしたことだけ覚えているのですが。。

借りてきて良いルールで、14枚、計量は3回、、が可能なのかどうかについては不明です。自分では不可能と思ってはおりますが。追記:一晩寝たら借りてきて14枚が行けることに気がつきました。id:saikawa様よりコメントを頂戴いたしました。借りず13枚が解けるとの事。あわあわ。苦しみそうです。(^^)

追記:借りず13枚3回計量(途中まで試行)

【ABCD::EFGH】

  • 【釣り合った時】
    IJKLMの5枚を2回計量で−−−解決済み。

  • 【釣り合わなかった時】ABCDが重くEFGHが軽かったと仮定しても題意を乱さない
    【ABE::CD-】但し、-はIJKLMのうち任意の1枚で本物確定

とりあえず上のようなチャートを組んでおいて、さて出きるかな?


  • ABE = CD- の時
    FGHの中に軽いニセコインがあることがわかった。残り一回計量でOK。【F::G】

  • ABE > CD- の時(つまりABEのほうが重かった)
    ABが重いコインであることがわかった。【A::B】を計量してOK。

  • ABE < CD- の時(つまりABEのほうが軽かった)
    Eが軽いコインであるか、または、CDが重いコインであるか、が確定。【C::D】

うーん、見落としが無ければ上で判定できますねぇ。余詰め有り、ってとこでしょうか。あ、コメント欄に連絡が。id:saikawa様の7/15付け日記の回答を今拝見しました。私のと本質的に同じですね。ふたりがほぼ同様の結論に達しましたので見落としはないことでしょう。借りず13枚3回計量は可能です。強い推測ですが、恐らく借りず40枚計量4回も可能でしょう。計量の回数をnとすると、3をn回掛け合わせて(4回なら81)1を引いて2で割ったものが、借りずにn回計量で1枚のニセコイン判定が出きる最大枚数でしょう。借りることが出きればその最大枚数は1だけ増えます。たぶんそうです。

もしもあらかじめニセコインの軽重がわかっている場合の、n回計量での判定可能最大枚数は、3をn回掛け合わせた数ですので、あらかじめ軽重がわからない場合では、最大枚数がほぼ半分になっていることは非常に興味深いところです。