上海帰りのリル

上海から戻ってきている中学以来の親友(この人は中国語べらべらで、東北大学大学院-物理系-を卒業している秀才)と久しぶりに遊びました。
で、目の前で魏志倭人伝を中国語原文で読んでもらいました(笑。生まれて初めて読んだそうで。) いろいろ話を詰めましたが、現代中国語で自然に読めば、やはり邪馬台国は到底、奈良県あたりに存在したとは思えないとのこと。わーい。大賛成。邪馬台国の衛星国家である「其の余の傍国」群の存在する方向についても大体において意見が一致。あっしの中国地方説に少々自信がつきました。その南に四国在り、そここそが狗奴国の存在するところと考えています。なお、定説では、「狗奴国は邪馬台国の【南(大和説主流では東と解釈)】にあり」としますが、倭人伝の書き方において、多少あいまいな表現である点を踏まえると、原文から読み取れるとおり、「女王(の統属支配する)領域」の南にあると考えてもよいでしょう。「女王」と「邪馬台国」は異なる概念ですから。邪馬台国の南にあるのではない、女王に従う国家群の南にあるのだ、狗奴国は、と読み込む根拠は充分にあるかと思われます。この読み方は今まで主要な論文では取られていなかった方法ですが、中国帰りの友人によれば、ありえる読みであるとのこと。わーい。