タカマガハラ奇想

高天原と書いてタカマガハラと読むことになっています。天皇家天孫降臨する前に居たところとされています。タカ(高)+アマ(天)+ガ(助詞)+ハラ(原)ということなのでしょう。ま、要するに神がいる天上界。でも本当にその読みでイイのか?とか珍妙にも思った次第なので、ちょっと書き留めておきます。

高天原を現代の音読みと訓読みを混ぜて「コウ」「テン」「ハラ」と読んでみます。 上古における音を考えつつ古代方言で許容される範囲で、「ク」「チ」「フル」と読むとどうなのでしょう? 若干沖縄方言風の3母音ぎみですが南九州の一部の方言で許容される読みです。

「クチフル」ならば「高千穂」にも通じます。高天原から高千穂に降臨してきたんだからオカシイ、矛盾だ、同じ地名のはずがない、とか思うかもしれませんね。でも、故郷の地名を入植した新天地につけるのはよくあること。

なお、クシフルという音の地名も文献的にも古代の地図的にも南九州にたくさん残っているようです。

で、もうひとつ。日本神話からみて、南九州地方を呼ぶ地名として「久士比」というものがあります。だいたいにおいて日向プラス熊襲の地域。 この久士比の音、「クシヒ」もまた、さきほどの「クチフルないしクシフル」と同じものを本来指しているのだとしたら???

以上、タカマガハラ=クシフ説なんですが、先学の諸々の学者さんたちの誰かが既に言っていることなのでしょうか?うむむむ。

なお、クシヒという名前の神様がいるんですが。。。ええと。