■
■Quantum computer solves problem, without running
Quantum computer solves problem, without running
どういう意味?<Quantum computer solves problem, without running
量子コンピューターが実行されることなく問題を解く
こういう狂気じみたオハナシは大好きなんですけどね?
量子コンピューターが実行されることなく問題を解く
- 量子コンピューター
- 一言で言うと究極の並列処理コンピューターである。
最も正しい多世界解釈
この宇宙、たったひとつのこの宇宙が既に多世界であることを認める。宇宙はひとつだが世界は常に分岐を繰り返している。ときおりいくつかの宇宙は統合される。波束の収束という概念はもはや必要が無い。
#SF的なパラレルワールドを思い描く必要はない。複数の宇宙が互いに平行宇宙であると考えることはない。ひとつの宇宙が既に多世界であり、量子力学にのっとって世界は展開していく…かくして生きているシュレーディンガーの猫と死んでいるシュレーディンガーの猫は、この宇宙において、共に存在し…
ドイッチェの量子コンピューター
我々の観測系の背後には無数の多世界がある。多くのいくつかの世界は我々が組み立てた量子コンピュータを同様にして保持している。今、我々の観測系において、例えば自然数の素因数分解を解こうと考える。古典的なコンピューターでは、古典力学の制約により、考えうるだけの場合分けを事前に数え上げておき、逐次に素因数分解が可能かどうか検査する。これには問題の容易さに比べ、解くには莫大な時間がかかる。ところが、多世界解釈(実はこの宇宙のルール)に従う量子コンピューターは、究極的な並列処理を行う。すなわち、我々の観測系がのっている世界がひとつの計算を行うときに、我々の世界と同様にひとつの宇宙に属しているもうひとつ別の世界が、もうひとつ別の計算をしている。世界は無数にあるから、無数の計算を同時に行うことになる。我々の世界の量子コンピューターは量子力学に従って、他の世界の計算結果をこの世界の情報として読み出すことが可能である。これこそが量子コンピューターの本質であり、量子コンピューターが実現することはすなわち、この宇宙が多世界であることを実証することになるのだ。究極の並列処理と言われるゆえんである。
多くの暗号系が、自然数の素因数分解の困難性に依拠している。成熟した量子コンピューターは暗号を解読可能なアーキテクチャとなる。
量子コンピューターの世界ではドイッチェを知らなければもぐりであろう…おそらく。
再度:量子コンピューターが実行されることなく問題を解く
この世界の量子コンピューターが実行されることなく、他の世界では実行され、その解を、我々の世界の量子コンピューターが抜き取れれば良い。
コンピューターが実行されるかどうかは、例えば量子力学にのっとった物理乱数素子(たとえば放射性元素の崩壊に基礎を置くなど)を利用してランダムに決定できるかもしれない。
再度:Quantum computer solves problem, without running
感想
なにはともあれ、信じるわけが無い自分がいる。連休が終わったら辞書を片手に楽しみましょうかね? なんなんだ、上のリンク先の奇怪な題名の論説は?
以上、 Full-Disclosure ML から飛び込んできた情報。脆弱性情報売ります!という珍妙なフレームが発生していたコンテキストから考えると、どうみてもネタだよなぁ…
悪夢
- ペンローズ
- 僕が、
コンピューターができないことは、理解することである。と言ったのは、あくまで、今のコンピューターだ。僕の量子脳理論では、意識は脳内の量子的干渉から生まれるってことになってる。
ドイッチェ式に言えば「量子脳理論では、意識は脳内の(多世界同士の)量子的干渉から生まれる」ということになる。
ペンローズ先生の上の論述は、かなり真相に近いというのがかねてよりの私の直観。だがそれは悪夢かもしれない。私達の脳は多世界をコントロールして自由意志を紡ぎだしているかもしれないからだ。コペンハーゲン学派の言うところの波束の収束を自在に制御しているのかもしれない。ならば以下の論述は、あるいは物理学の範疇で説明可能かもしれない。量子統計力学を乗り越えればよいからだ。我々自身がマクスウェルの魔になればよい。
とりあえず戦争と暴力と貧困と病気とを、この世界からなくしたいものですが…山なんかどうでもいいから。自由意志を私達はどのように使えば良いのか。。。サイコヒストリアンが事前にセルダン方程式によって計算した通りに我々の文明は滅ぶのか・・・それともロボットの陽電子頭脳は量子力学=多世界解釈の定めるところをさらに拡張して自由意志を持ち、銀河の命運を握ることになるのか? だんだんアシモフがはいってきたところで今日の日記はお開き。
20060506追記:
スラッシュドットで紹介されていたのですね、なるほど。
- http://science.slashdot.org/article.pl?sid=06/02/23/1325253
- http://www.news.uiuc.edu/news/06/0222quantum.html
- http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=1253&issue=7079
実際に装置は組み上げたと…
量子コンピューターから答えを得る新しい方法が報告された。まず、量子コンピューターをコンセントにつなぎ、スイッチを入れる。やることはそれだけで、プログラムを実行する必要はない。運がよければ、とにかくこれで答えを手に入れることができるのだ。
この方法はばかげていると思われそうだが、O Hostenたちはこれでうまくいくことを明らかにした。彼らは光ビームを使う実験装置を組み立て、光子(光の粒子)の量子状態により符号化した情報を使って量子計算を実行し、簡単なデータベース検索を行った。この実験では、グローバーの検索アルゴリズムとよばれるよく知られた量子計算アルゴリズムが実現された。
重要なのは、実際にはその計算が行われないことである。その代わり、光を利用した量子コンピューターがとりうる状態を、計算が行われた状態を含めて、実際にはそれをまったく「見ていない」ようにして詳しく調べるというトリックを使っている。これによって、探している答え、すなわち探している項目がある場所が常に得られるとは限らない。しかし、場合によっては得られることがあるのだ。
この一見無意味なふるまいは、「コンピューター」が量子法則に従って動くからこそ可能になる。量子力学系では同時に2つの状態が存在できる。量子コンピューターに処理能力が大幅に高められる可能性があるのは、このためなのだ。今回の場合なら、コンピューターはこのアルゴリズムが実行された状態とされなかった状態の両方をとることができるというわけである。このような状態の性質を詳しく調べることにより、アルゴリズムが実行されたならばそうなったであろう状態を、アルゴリズムが実行されなかった状態を観察するだけで再構成できたのだ。
追記終わり