于斯岐阿利叱智干岐

自分のためのメモ。
于斯岐阿利叱智干岐を于斯岐・阿利叱智・干岐と分解できる。阿利叱智はイリヒコ系の言葉。イラツメとも同根。貴人を表す美称。問題は、干岐。通説ではカンキと読み朝鮮のエライ人の美称とする。しかし、これをカヌチと読むことで、鉄関連の鍛冶技術を持った人物とみなすことはできまいか。ヤマタノオロチのチと同じ字をカヌチのチは使っていないのか。イズモの砂鉄をハガネにする技術があってはじめて出雲は強力な力を得ることになる。于斯岐はアジシキコヒコ神との関連を見出すべきか。
一方、ヒミコ以前の北九州では輸入したハガネを加工するにとどまっている。激突が予想される。

スサノオのミコトの植林

自分のためのメモ。スサノオの植林?エコでもなんでもないオハナシ。

出雲神話にあるスクナビコは日本に来たときに言葉が通じなかったとある。 こういう説話は他にもあって渡来神が多く古代日本にあったのだろうなぁと思う。 面白いのは、スサノオ。 生まれたときから言葉を話さずに泣いてばかりいたという。これを暴風雨の神・荒ぶる神の表現のためのただの文飾と考えないこともアリだ。 スサノオが渡来時に言葉を解せず…とも考えられるからだ。 神話や伝承を探すと、最初「泣いてばかりいた」というのは他にもいるようだ。 

スサノオは泣いてばかりいたが、そのせいで青い山が枯れはてたとも日本神話は言う。 ところが一方において、出雲系神話では、スサノオ朝鮮半島から木の種をいっぱい持って来て植えさせたともいう。 要するに、日本の植生をなんらかの理由で変更したのだ。

青い山が枯れるほど木を消費し、朝鮮半島にあった樹木を植林させること…これはいったい何か?

背景には、鉄産業があったと思う。 鉄を産するには多量の熱源・樹木が必要であり、そのせいで山が枯果てる、といったことは古代にはあったようだ。 しかも、鉄産業にとって都合の良いカロリーの高い樹木というのがあるらしい。 スサノオは鉄産業の技術を知っていたのではないだろうか?

いずれにせよ、現代なら防疫法違反である。(笑

スサノオの誇る八重垣・青垣がしらじらしく思えてきてならない。

ちなみに私はいかなる民族主義とも決別しているので、へんな風にとらないでね。